転職エージェントとの初回面談前、自己分析で何を書き出せばいい?
面談・書類準備スマホのメモアプリに「自己分析」とタイトルだけ打ち込んで、そのまま一週間、本文欄が 真っ白なままになっている。転職エージェントとの面談日は、もう明日に迫っている。 初回面談を控えているのに、担当者に何をどう伝えればいいのか分からないまま当日を迎えてしまう、 という人は少なくありません。自己分析と聞くと大掛かりな作業に感じるかもしれませんが、 面談の前に整理しておきたいのは、実はそれほど多くありません。この記事では、初回面談をスムーズに 進めるために、事前の自己分析で何を書き出しておけばいいかを整理しました。
面談前の自己分析は、どこまでやればいいのか
「自己分析」という言葉から、就職活動のときのような、時間をかけた本格的な棚卸し作業を 思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、転職エージェントとの初回面談に向けて必要なのは、 そこまでの完成度ではなく、面談の場で担当者と一緒に整理していく前提の、たたき台となるメモ程度です。
何も準備せずに面談に臨むと、担当者からの質問にその場で考えながら答えることになり、 話が要点からそれてしまったり、後になって「あのとき、もっとこう伝えればよかった」と 感じたりすることがあります。逆に言えば、完成度の高い文章を用意する必要はなく、 箇条書きでも、思いついた順番のままでも構いません。大切なのは、面談の場で聞かれたときに 「えっと……」と止まってしまう項目を、あらかじめ減らしておくことです。
書き出しておきたい3つの軸
事前に整理しておくとよい項目は、大きく分けて3つあります。それぞれ、細かく作り込む 必要はなく、思いついた範囲で構いません。
これまでの経験・得意なこと
在籍してきた会社での担当業務、関わったプロジェクト、得意だと感じている作業やスキルを、 簡単な箇条書きで書き出しておきます。「売上を前年比◯%伸ばした」「◯件のプロジェクトを 担当した」のような数字で示せる実績があれば、思い出せる範囲でメモしておくと、面談での 説明が具体的になります。数字がない業務でも、工夫した点や、チームの中で任されていた 役割を書き出せれば十分です。
「特にアピールできることがない」と感じる場合は、日常的にこなしていた業務の中で、 他の人よりスムーズにできていたこと、頼まれることが多かった作業を思い返してみると、 意外な得意分野が見つかることもあります。
転職を考えたきっかけと、譲れない条件
なぜ今の会社を離れようと思ったのか、そのきっかけを自分の言葉で書き出しておきます。 不満だけを並べるのではなく、「次はこうありたい」という前向きな理由もあわせて 整理しておくと、担当者にも状況が伝わりやすくなります。
あわせて、勤務地や年収、働き方(リモートの可否や勤務時間など)、業務内容などについて、 「これだけは譲れない」というラインと、「叶えばうれしいが必須ではない」という希望を 分けておくと、担当者から提案される求人を判断しやすくなります。両方をひとまとめに 「なんとなく良い条件」として書いてしまうと、後で優先順位に迷う原因になります。
将来どうありたいか、おおまかな方向性
3年後、5年後にどんな仕事をしていたいか、細かい計画である必要はなく、おおまかな 方向性で構いません。「マネジメントに関わりたい」「専門性を深めたい」「今より裁量の ある働き方をしたい」といった、今感じている方向感を言葉にしておくだけでも、担当者が 求人を選ぶ際の参考になります。
方向性がまだはっきりしない場合は、「今の仕事の中で、どんな瞬間にやりがいを感じたか」 「逆に、どんな瞬間に消耗を感じたか」を思い出しながら書き出してみると、輪郭が 見えてくることがあります。
書き出すときに意識したいポイント
- 最初から整った文章にしようとせず、単語やフレーズの箇条書きから始める
- ネガティブな転職理由も、まずは正直に書き出してから、伝え方を後で考える
- 自分だけでは気づきにくい強みは、同僚や友人に「私の得意なことって何だと思う?」と聞いてみるのも一つの方法
- 一度で完成させようとせず、面談までの数日で何度か見返し、思い出したことを書き足していく
これらは面談当日に一言一句そのまま話す原稿ではなく、担当者からの質問に対して自分の 考えを引き出すための手がかりです。書き出す過程で、自分でも気づいていなかった希望や 優先順位が見えてくることもあります。
よくある疑問
市販の自己分析シートは使うべきか。 使っても構いませんが、すべての設問を埋めようとして時間がかかりすぎるようであれば、 この記事で挙げた3つの軸だけを先に埋めることを優先しても問題ありません。
転職理由が現職への不満ばかりで、前向きな言葉にならない。 無理に前向きな理由だけを作り出す必要はありません。まずは正直な気持ちをそのまま 書き出し、担当者との面談の中で、どう伝えるかを一緒に整理していく進め方でも十分です。
家族や友人に、転職を考えていること自体をまだ話していない。 自己分析のために転職活動そのものを周囲に相談する必要はありません。得意なことを 聞く場合も、「今後のために棚卸しをしている」程度の伝え方で十分です。
書き出す時間が取れないまま面談の前日になってしまった。 その場合は、3つの軸すべてを埋めようとせず、思いつく項目を1つか2つでも 箇条書きにしておくだけで構いません。何も書かずに臨むより、当日の説明が 格段にしやすくなります。
自己分析のメモは、書類や面接にもそのまま活きる
ここで書き出した内容は、初回面談だけで使い捨てるものではありません。経験の棚卸しは 職務経歴書の書き方の基本|転職エージェントに提出する前に押さえたいポイント で職務経歴書を作成する際の土台になりますし、転職のきっかけを整理したメモは 面接で「転職理由」をどう伝える?好印象につながる考え方 で、面接での回答を考える際にもそのまま役立ちます。 初回面談そのものの準備については、 転職エージェントとの初回面談で準備しておきたいこと で当日の流れやよく聞かれる質問をあわせて確認しておくと、より安心して臨めます。一度書き出した メモは使い回しがきくため、転職活動が進むにつれて見返す回数も自然と増えていきます。
一人で書き出せないときの考え方
書き出そうとしても手が止まってしまう、あるいは自分が何を望んでいるのか自体がよく 分からない、ということもあると思います。そうした場合は、無理に一人で完成させようと せず、分かる範囲のメモを持って面談に臨み、その場で担当者と一緒に整理していくという 考え方で問題ありません。転職エージェントの担当者は、こうした棚卸しを手伝うことにも 慣れています。
自分の志向がまだ漠然としている場合は、 タイプ別・エージェント選び方診断 で今の状況に近い選択肢を確認しながら、考えを整理するきっかけにするのも一つの方法です。
まとめ
初回面談の前の自己分析は、就職活動のような大掛かりな作業ではなく、これまでの経験・ 転職のきっかけと譲れない条件・将来の方向性という3つの軸を、箇条書き程度に書き出して おくことが基本です。完成させる必要はなく、面談の場で担当者と一緒に整理していくための たたき台として用意しておけば十分です。 メモを手に面談に臨むと、担当者からの質問にすぐ答えられなくても、手元の言葉を 見返しながら自分のペースで話せるようになります。分からないことを「まだ整理中です」と そのまま伝えられるようになり、無理に取り繕う必要がなくなります。 今の状態のまま、真っ白なメモを抱えて次の面談に臨みますか。
本記事は一般的な情報提供を目的とした編集部独自のコンテンツであり、特定の書き方や結果を 保証・確約するものではありません。転職エージェントのサポート内容は変更される場合があるため、 実際のご利用にあたっては各サービスの公式情報を必ずご確認ください。