大手コンサル・SIer出身者がフリーコンサルの案件紹介を使う前に。戦略・業務系とIT・DX系の違いと対象条件
本記事はPRを含みます フリーランス・独立プロジェクトの最終報告が終わり、次のアサインの話が出る前の週。社内のオフィスで、ふと「この先の数年を、ひとつの会社の中で決めていていいのだろうか」と考える。 フリーコンサルという働き方は知っている。ただ、案件紹介のサービスは何が違うのか、登録したら案件が決まるのか、自分の経歴は条件に合うのかが分からない。 この記事は、コンサルティングファームやSIerで経験を積んだ方が、フリーコンサルの案件紹介を使う前に整理したい点をまとめたものです。独立をすすめる記事ではありません。 後半の二つのサービスは、経験と年齢に条件があります。最初の章で確かめてください。
先に確認: 触れる二つのサービスの対象条件
この記事で触れる二つのサービスは、どちらも株式会社Groovementが運営しています(広告主の表記)。同じ運営会社のサービスなので、並べても独立した比較にはなりません。 条件は、広告主の案内にもとづく2026年10月時点のものです。変更されることがあるため、最新の内容は公式サイトで確認してください。
Strategy Consultant Bank(フリーランスの経営コンサルタント向け案件紹介)
- この記事の案内の対象: 大手コンサルティングファームでの勤務経験があり、45歳未満の方です。
- 公式サイトの記載: 「有名コンサルティングファーム出身者へ」と対象を示し、登録は面談による審査制とされています。具体的な年数や役職の要件は、確認した範囲では書かれていません(2026年10月22日に確認)。
IT Consultant Bank(IT・DX領域のフリーコンサル向け案件紹介)
- この記事の案内の対象: 大手コンサルティングファームまたは大手SIerでの勤務経験があり、45歳未満の方です。
- 公式サイトの記載: フリーコンサルとして活動を考えているIT・DX領域のコンサルタントが対象で、登録は面談による審査制とされています。経験年数などの具体的な要件は、確認した範囲では書かれていません(2026年10月22日に確認)。
「大手」の範囲や、45歳の年齢をいつの時点で判定するかは、この記事では確認できていません。迷う場合は、申し込む前に公式サイトの案内か登録面談で確かめてください。 当てはまらない場合の進め方は条件から外れる場合の次の手に書きました。
独立で変わることは、別の記事に詳しく書いた
雇用から業務委託に変わると、収入は給与から契約ごとの報酬に、社会保険や税の手続き、案件が終わったあとの次の仕事探しは自分の担当に移ります。 会社員のうちに確認する項目は独立を考えたら、会社を辞める前に確認しておきたいこと、 契約書の見方はフリーランスが初めての取引先と契約する前に確認したいこと、 案件が切れたときの備えはフリーランスの案件が途切れる前の備え方にあります。 SAPやセキュリティの経験が中心の方はSAP・セキュリティ案件の経験者が、転職か独立かを決める前に確認したいことも参考になります。
戦略・業務系とIT・DX系、案件の見え方の違い
公式サイトの記載から、二つのサービスが扱う案件の違いを整理します。
- Strategy Consultant Bank: フリーランスの経営コンサルタントと企業をつなぐサービスで、戦略・業務系の上流の案件が中心、非公開の案件も扱うとされています。案件の単価は月額150〜200万円の案件が中心と書かれています(自社の表記)。案件を得たあとは、稼働率の確認を月2回行い、働きすぎのときはクライアントとの調整を代行するとしています(自社の表記)。
- IT Consultant Bank: PM/PMOに加えて、IT/DX戦略などの上流のテーマを扱うとされています。案件一覧の2026年10月14日〜21日の掲載分には、セキュリティ、SAP、IT戦略・DX推進、システム導入・PMO、ITガバナンス・リスク管理のジャンルがありました。稼働率は50%〜100%、勤務地は基本リモートまたは都内の常駐と表示されている案件がありました。単価は「〜」つきの上限の表示で、月120万〜200万円でした。実際の契約額は案件と経験によります。
案件の検索では、稼働率の選択肢が40%、50%、60%、80%、100%、勤務地の区分が「常駐(都内)」「常駐(その他)」「基本リモート」「フルリモート」と表示されていました。 今の仕事を続けながら部分的に稼働したいのか、フルタイムで入るのかで、見る案件が変わります。
登録の前に、自分で出しておく材料
ここは編集部が一般的な場面を想定して整理した項目です。どちらのサービスも登録は面談による審査制とされているので、面談で聞かれることに先に答えられる状態にしておくと進めやすくなります。
- 経歴を役割と範囲で書く: プロジェクトごとに、役割(コンサルタント、マネージャー、PMOなど)、領域、期間、自分の担当を書き出します。守秘義務で書けない部分は、公開してよい範囲を案件ごとに分けます。
- 稼働できる条件を決める: 稼働率、開始できる時期、勤務地(リモートか、都内の常駐までか)。
- 希望する報酬の根拠を持つ: 今の年収を月額にならして、社会保険料や税、案件のない期間を含めたとき、何か月分を目標にするのかを自分の数字で書きます。他人の平均を根拠にしません。
- 現職の規則を読む: 副業、競業、退職の申し出の時期、退職後の秘密保持。解釈に迷う点は、社会保険労務士や弁護士に確認します。
- 案件のない月に耐えられる月数を出す: 毎月の生活費と手元資金から、収入がなくても暮らせる月数を書きます。
登録は面談による審査制です。登録すれば案件が決まる、という仕組みではありません。
面談で聞いておきたいこと
- 案件の契約の相手は誰か: 利用規約は、紹介サービスの利用について運営会社と会員の関係を定めるもので、個々の案件の契約の当事者は、規約からは読み取れませんでした(Strategy Consultant Bankの利用規約で確認)。案件ごとに、契約書の相手と形態を聞きます。
- 費用のかかり方: 公式サイトには、案件探しを無料で行うという記載があります。コンサルタント側に手数料や報酬からの差し引きがあるかは、確認した範囲では書かれていませんでした。IT Consultant Bankでは、登録料についてのよくある質問の回答が確認できませんでした。面談で、費用の有無と、あるなら何に対していくらかを聞きます。
- 稼働中の支援: 稼働率の調整やクライアントとの調整を、どこまで手伝ってもらえるか。
- 案件が終わるとき: 次の案件の紹介が、いつごろから、どんな形で始まるか。
- 紹介される案件の範囲: 自分の経歴で、どのジャンルの案件が対象になりそうか。公開されている案件一覧と、非公開の案件の違い。
二つのサービスの内容(公式サイトの記載にもとづく)
優劣をつける意図はありません。Kairosが仕事を紹介するものではなく、サービスの情報を提供するものです。
Strategy Consultant Bank
登録の流れは、エントリー、登録面談(ファーム出身者が経験と希望を聞く)、案件紹介、定期フォローの四段階と書かれています。登録は無料と記載されています。
大手コンサルティングファームでの勤務経験があり、45歳未満の方は、
Strategy Consultant Bankの案件紹介の内容を公式サイトで確認する
から詳細を見られます。
IT Consultant Bank
登録の流れは、エントリー、登録面談(担当社員が経験と希望を確認する)、案件紹介、定期フォローの四段階と書かれています。登録時には、利用規約と個人情報の取扱いへの同意が必要です。
大手コンサルティングファームまたは大手SIerでの勤務経験があり、45歳未満の方は、
IT Consultant Bankの案件紹介の内容を公式サイトで確認する
から詳細を見られます。
両方に登録するかどうかは、扱う案件の領域と、自分の経歴の重なり方で決めます。同じ運営会社なので、別々に登録した情報がどう扱われるかは、面談で聞いてください。
条件から外れる場合の次の手
- 45歳以上の方: 二つとも、この記事の案内の対象外です。年齢の条件が異なる案件紹介のサービスを、公式の案内で確かめます。
- 大手コンサルやSIerの勤務経験がない方: まず正社員で経験を積む道があります。事業会社からコンサルへの転職は関西で働きながらコンサル転職を考える、事業会社出身者が応募前に整理しておくことに整理しました。
- 34歳以下で、転職でコンサル・DXに進みたい方: コンサル・DX・スタートアップ転職で「非公開求人」が重要になる理由の記事に、対象条件(24〜34歳、大卒以上)をまとめています。
- フリーランスのITエンジニアとして案件を探したい方: コンサルではなくエンジニアの案件を扱うサービスがあります。正社員エンジニアがフリーランス案件の紹介サービスを使う前に確認したいこと|Midworksの特徴つき(広告を含む記事です)を参照してください。
- 独立より正社員の転職を比べたい方: タイプ別・エージェント選び方診断(広告を含むページです)で、自分が何を優先したいかを整理できます。
まとめ
フリーコンサルの案件紹介を使う前にできることは、経歴を役割と範囲で書き出すこと、稼働できる条件と報酬の根拠を自分の数字で決めること、現職の規則を読むこと、面談で契約の相手と費用を聞くことでした。 二つのサービスは同じ運営会社で、扱う領域が戦略・業務系とIT・DX系に分かれています。経験と年齢の条件に当てはまるなら、自分の経歴がどちらの領域に近いかを見て、面談で確かめられます。 次のアサインの話が出る前の週に、書き出した紙が一枚あるかどうかで、会話は変わりそうですか。
本記事は編集部独自のコンテンツです。本記事にはPR(広告)を含み、記事内の広告リンクはアフィリエイトプログラム経由のものです。 各サービスの内容や対象条件は、広告主の表記と公式サイトの記載にもとづくもの(2026年10月時点)で、時点や条件によって変わる可能性があります。 実際の利用にあたっては、公式サイトで最新の情報と条件をご確認ください。 Kairosは職業紹介を行うものではなく、サービスの情報を提供するものです。 本記事は、案件の獲得・収入・特定の結果を保証するものではありません。 税務・社会保険・契約・法律に関する個別の判断は、税務署・自治体・年金事務所・税理士・社会保険労務士・弁護士などの専門家にご確認ください。